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2010年01月16日
今シーズンFC岐阜の監督を務めさせて頂きます倉田安治です。どうぞ宜しくお願いいたします。
指導者には、指導理念というものがありますので、いくつかお話させて頂きたいと思います。
まずは、当たり前のことなのですが、最善を尽くしたいと思っています。
厳しい環境の中で、クラブ経営を頑張ってこられた皆さんのためにもベストを尽くして頑張りたいと
思いますし、努力・情熱・すべてを注いで、やっていきたいと思います。
その上で、クラブの内外の方、サポーターの方、マスコミの方との信頼関係が築けるように、
しっかりとコミュニケーションをとってやっていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
具体的なサッカーについては、ゲームづくり、チームづくり、プレーヤーづくりに関して、はっきり
としたコンセプト・方向性を持ってやっていきたいと思います。
ピッチの上だけでなく、Jリーグの本来の意味合いである街づくりをサッカーというスポーツを
通して、街づくりに対してもいろんな協力をしていきたいと思っています。
プレーヤーに求めるものは、もちろん自分自身に求めるものでもあるのですがやはり戦いです
から、自分自身の戦いに負けないこと、それができたら喜びを持って楽しくやっていこうと伝えた
いと思います。
いずれにしても、何らかの成果を成し遂げたいと思っていますので、一年間どうぞ宜しく
お願いいたします。
Q.Jリーグの監督が初めてということで、監督として就任された経緯を教えて
ください。
まず、監督になるには、それを決める人との関係になりますので、今西社長との関係が大きい
です。自分自身も監督として、スタートを切りたいという思いもありましたし、今西社長から岐阜
の現状をよく聞きました。厳しい環境であるということは、お話で聞きました。それ以上にビジョン
というものをしっかり説明していただきました。それで、ビジョンがしっかりあれば、何とかなると
思っています。
それで、その部分も非常に共感することができましたし、自分自身も監督としてスタートさせる
ことが重要だと思いましたので、お引き受けしました。
Q.具体的なビジョンとはどんなことを聞かれたのでしょうか?
3年でJ1に上がるということです。
Q.J2リーグ2年目の若いチームですが、経験という部分が浅いかと思います。
それをさらにレベルアップさせるために何が必要だと思いますか?
ちょっと技術的な話になってしまいますが、ティーチングとコーチングがあります。最近は、
自分で考えるということが指導の主流になっています。
ただ、自分で考えるというのは、なかなか自分で考えるところまで行かないと難しい面が
あると思います。
「しる・わかる・できる」ということがありますので、ティーチングの重要性というのはあると
思います。ですから、教えるところは教えて、解るようになって、そしてできるようになって
いくという指導は、必要だと思います。
Q.コンセプトがあると思いますが前チームのコンセプトを引き継ぐのか、全く新しいコンセ
プトで行くのでしょうか?
松永監督に関しても、どんな指導者に関しても、チームに残しているものが必ずあると
思っています。だから、そういったものをリスペクトしていくというのが自然だと思います。
その上で、高い位置からのプレスを掛けるとか、攻守の切り替えを速くするというのは、
現代サッカーでは基本的な部分ですので、そういったところは、同じになると思います。
Q.監督としてスタートを切りたいということでしたが、ご自分のお気持ちでどのよう
だったのか?
監督というのは、指導者を始めてこの世界に入った時から、夢としては持っていま
した。ただ、自分としては準備をしっかりとしないと、というところがあるのか解らない
ですが、ここ1、2年で準備ができたなという感じがありました。それで、自分だった
らこうするということをまとめて、それをいろんな人に理解してもらおうと動きだした
ということです。
Q.倉田監督の座右の銘もしくは、好きな言葉は何でしょうか?
言葉はいつもいろんなことが混ざりますので、今、この瞬間で言えば、「前進、
し続けること」以上です。
Q.岐阜の試合を何試合か観られたということですが、どんなイメージでしょうか?
最初に、ひたむきなチームだなという印象を受けました。最後まで力を抜かないという
印象もあります。その時の印象としては、中盤に上手い選手が集まっているなという
印象も受けました。少し小柄ですが、上手い選手が集まっているという印象でした。
Q.そういったイメージを持ったチームをどのように色をつけていきたいですか?
基本的なコンセプトは、プレーヤーによって変わるという指導者の方もいらっしゃる
と思いますが、自分は、指導者としてまず、こういうサッカーをしたいというものが
あると思います。システムというのは、選手によって変わることはあると思いますが
コンセプトは変わらないと思います。そういうコンセプトでもって、どういうシステムが
良いのか、どういうポジションが良いのかというのは、自然に決まってくると思います。
Q.今シーズンの目標というものを教えてください。
これは、本当に個人的な思いですが、昇格争いに加わりたい。どの時期かは、
解りませんが昇格をするということは、まず昇格争いをするということですので、
個人的にはそう思っています。まだ、クラブとのすり合わせというものは必要だと
思いますが、個人的にはそう思っています。
Q.FC岐阜は昨年、若いチームながら、12位という成績を残し、天皇杯でも
健闘し、観客動員も伸びてきました。このチームの上昇気流に乗ってきていると
思いますがそのチームを率いることについて?
そして、昇格するチームというのは、どういうチームだと思いますか?
最初の質問ですがすごく責任を感じていますし、プレッシャーも感じています。
それから、昇格争いをするチームは、下位のチームには絶対に取りこぼさない
チームだと思います。上位のチームに引き分けることはあっても、下位に取りこぼ
さないことです。福岡で昇格したときも経験しましたが、そういうところになるので
はないかと思います。