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2011年07月15日
皆様、暑い中、お集まり頂き誠にありがとうございます。
今日は、お手元の資料にありますように2008年度からのクラブの経営状況について
お話していきたいと思います。
我々、FC岐阜がどういう経営状況の中で今日に至っているかということを過去を振り
返りながら、資料をご覧頂きたいと思います。私が直接経営に関わったのが平成20
年度からです。
平成19年度の予算は決まっておりましたので、平成20年度からということになります。
当期損益のところをご覧になって頂ければ、スタートからこれだけの負債を抱えている
ということの中で、経営的には、少しずつ改善されてきております。
ご存知のように、Jクラブというのはいろいろなお金が掛かります。とりわけ、固定費の
中で、選手・監督・コーチの人件費にどれだけお金をさけるかということによって、チーム
の成績が変わってくるということを皆様にもご承知おき頂きたいと思います。
私の経験からすると人件費が50%を越えると危機的な状況になりますので、40%
までに抑えるということで今日までやってきました。
なんとか昨年、100万円の黒字化ということから、今年度も黒字を目指したいというのが
第1目標です。二つ目の目標として、経営的に債務超過を少しでも減らしていくことです。
もちろん、年度ごとの収支計画の中で利益を上げて、債務超過を減らしていくことが一番
ですが、大きな利益が期待できないことから、増資に頼らざるをえないということで、現在
は増資を募っております。
三つ目として、チームの成績です。来年、J1へチャレンジしたいと考えておりますので、
今シーズンは6位を目標としております。チームの経営状況も苦しいことから、目立った
補強というのはできておりません。
今シーズンは、720万円の黒字を目指しておりますが、今のところ残念ながら、3500万円
の赤字となる見通しです。最初に申し上げた黒字化、債務超過解消については、Jリーグの
内規より、この二つをクリアしないと3位以内に入ったとしても昇格の対象にならないという
ことになっています。
そう言ったことで、今シーズンは黒字化、債務超過の解消を最優先にしておりますので、
補強などができず、サポーターの方には物足りないシーズンになっているかもしれません。
チームの成績については、補強ができないという中で、選手のJリーグでの経験も2年くらい
と浅い状況です。そのため、チームの中でけん引者となる経験者が非常に少ないということが
響いていると思います。今シーズンの試合の中で、半分以上は自分達のミスから敗戦して
いる状況です。そして、チーム内のポジション争いが少ないということもあるかと思います。
経営面に話を戻しますと、3500万円の赤字のうち、2500万円は、我々の活動の中で
何とか補っていきたいと考えています。また、ご支援いただけるスポンサー、出資者の
皆様、財界の皆様などの協力も得て、クラブも努力をしながら埋めていきたいと持ってい
ます。
残りの1000万円については、今、ぎりぎりのところで経営しておりますので、資料の
ように各クラブも非常に厳しい状況です。本来であれば、選手も公共交通機関で移動させ
たいと思っておりますが、バスでの移動など経費を抑えております。今後、さらに経費を
削減する方法を考えたいと思います。
Jリーグ実行委員会において、J2リーグの活性化のためにプレーオフを導入しようという
提案がされ、ほとんどが賛成ということで導入される見通しとなっております。
現在、J1からJ2への昇格チームは3チームです。プレーオフとは、上位2チームが自動
昇格し、3位以下のいくつかのチームが1枠を争うというものです。
ということになると、リーグ戦で10位くらいまではJ1を視野に入れているということに
なります。そういうことを考えますと、FC岐阜という将来像を考えなければなりません。
FC岐阜は岐阜県民のチームですので、県民の意見が反映されるべきだと思いますし、
共に喜び、感動を与えられるチームでありたいと思います。そのため、他クラブに先駆け
て地域貢献活動を積極的に行ってきました。
なぜ、J1かと言いますと、これまでのアウェイのサポーターが10倍くらいになります。
そうなると、地域の活性化や経済効果など大きな効果が出てくると考えています。
今後のJリーグを考えたときに、早ければJFLとの入替ということも起こってくるかもしれ
ません。FC岐阜は、J2リーグで留まっていて良いとは思いません。J1を目指していくこと
が、成長に繋がると思います。今回のプレーオフの導入によって、J1への可能性が広
がったと思います。ただ、そのためには我々も頑張りますが、県民の皆さんに試合観戦、
後援会への加入、スポンサーとしての協賛等など、経済的なご支援も含めて、是非とも
ご協力をお願いしたいと思います。