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4/24(木)代表取締役社長 恩田聖敬 就任記者会見

2014年04月25日


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4月24日(木) 代表取締役社長 恩田聖敬 就任記者会見 ご挨拶

先程までに開催されました弊社の定時株主総会および取締役会において代表取締役社長に選任を頂きました恩田聖敬です。若輩の極みですが、宜しくお願いいたします。
本日は社長就任に当たって、一言抱負を述べさせて頂きたいと思います。

 まずは、FC岐阜がここに至るまでにご尽力を頂きました、岐阜県・岐阜市をはじめとした自治体の皆様、ご支援を頂きました株主・スポンサーの皆様、熱い声援を送って頂いたサポーターの皆様、そして、FC岐阜の事を前向きに取り上げて頂いておりますここにお集まりのメディアの皆様、地域住民の皆様、含め、すべての方に深く感謝いたします。

クラブはこれから前を向いて、進んでいくことになりますが、決してこれまでの事への感謝とリスペクトを失ってはいけないと思います。隣におります薫田会長にも引き続きクラブに残って頂き、ご指導を頂きながら先への道筋を作り上げていきたいと思います。

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 それでは最初に私自身の事を少しお話しいたします。一部報道では「片道切符」でFC岐阜にという話がありましたが、先日「Jトラスト」社には退職届を提出し、受理されております。これだけの大役をさせて頂く以上、覚悟を持って職務に当たりたいと考えております。
 私は現山県市(旧高富町)の出身で高校までを岐阜県で過ごしました。また、妻も大垣市の出身です。自分の子供にも岐阜の血が流れています。私自身も岐阜が大好きです。そんな私がFC岐阜を通じて、岐阜県を盛り上げる、岐阜を一つにするという大きな目標に向かって仕事が出来る、こんなやりがいのある仕事はないと思い、こちらに赴任する決断をしました。
 
 また、私と藤澤についてですが、私が新卒で勤めた会社が経営危機になった際に、藤澤に資本を入れて救済を頂いたのが始まりでそこからの付き合いとなります。6年近くになります。藤澤自身も話しているように、藤澤はFC岐阜が再生をするきっかけを作り、FC岐阜とステークホルダーを強固につなげる触媒的なものになる意思の元、今回の支援を行いました。
 私もこの藤澤の行動に岐阜県民の一人として深く感謝しています。私のミッションはこの藤澤が作ったきっかけを育て上げ、岐阜県にとって価値あるクラブに成長させ、藤澤から自立し、文字通り地域に支え頂き、地域と共にあるクラブとすることだと思います。

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 私がこれからやるべきことは大きく分けて二つあると思っております。まず、一つ目はスタジアムをお客様でいっぱいにすることだと思います。私は恥ずかしながら、ここに来るまでJリーグの試合を見たことがなく、長良川競技場に入ったこともなかったです。非県民で申し訳ありません。2月にこちらに来て、誰もいないスタジアムを見せてもらった時に正直震えました。ピッチはすごく広くて綺麗で、空の青、山の緑とのコントラストが美しく、大きなビジョンが立ち、ここにいっぱいの観客が入り、大歓声の中で試合が繰り広げられる。そんな絵が強くイメージ出来ました。
試合は生ものです。キックオフの瞬間には結果は誰にもわかりません。だからこそ、試合に来るとなれば、前日から誰がスタメンだろうなど想像を膨らませ、ドキドキワクワクしながら、試合会場に足を運び、試合がスタートして、1点入ったら、次はどうなると、勝敗が決まっていく様子に一喜一憂し、喜びや悔しさをスタジアムで一体になって感じられ、勝敗が決まっていくドラマに立ち会うことができる。これがスタジアムで観戦することの醍醐味だと思います。

GWにも4月29日、5月6日に長良川競技場にて試合をさせて頂きます。会場では、サッカーの試合だけでなく、岐阜の味をそろえた屋台の出店、お子様向けピカチュウの着ぐるみイベント、一足早い青空でのビール、試合までの選手の練習など、一日楽しめる環境がそろっていますので、是非お誘い合わせのうえ試合を見て頂きたいと思います。県下の小学生は全員全試合無料で観戦が出来る「夢パス」もあるので、そちらもご利用の上、是非お越しください。一緒に試合の勝敗を見届けてほしいと思います。私も可能な限りお出迎えとお見送りにて挨拶をさせて頂きます。
また、スタジアムをいっぱいにすることが、FC岐阜の価値を高めることにつながり、結果としてスポンサー様に報いることにもつながるものと考えております。 

もうひとつやるべきことはもっとFC岐阜を知ってもらうことだと思います。0424_kaiken005.jpg
ラモス監督、川口選手、サントス選手等著名な方が岐阜に来てくれたおかげで、FC岐阜トップチームの事は岐阜県どころか全国に知れ渡ることとなりました。これはメディアの皆さまの取り組みのたまものです。ありがとうございます。
しかし、FC岐阜は決してトップチームだけで構成されているわけではありません。私が全く知らなかったことに、FC岐阜の地域貢献活動とアカデミー活動があります。2013年シーズンの地域貢献活動実績ですが、延べ362回の活動をしており、幼稚園・保育園・小学校等でのサッカー教室、養護施設・福祉施設等での体操教室、募金活動、献血推進活動、エコ活動また、車椅子のサッカーチームとの交流についても長年続けており、活動回数はJクラブの中でも随一で、過去実績含めれば42市町村すべてでの活動実績があります。今までFC岐阜を支えて下さった関係者の中には、こういった繋がりがきっかけになっている方も多くいらっしゃると伺っております。

また、アカデミー活動としまして、FC岐阜はトップチーム以外にも社会人のセカンドチーム、高校生選抜のU-18、中学生選抜のU-15を持っており、小学生向けのサッカースクールを大垣、本巣、西岐阜、高山、郡上で開校しています。社会人のセカンドチームについては、昨年の東京国体で全国優勝を果たしております。
サッカーを通じた心身の成長を目指して、一生懸命指導をしております。
つまり、今のFC岐阜には、岐阜出身の子供がクラブのサッカースクールから、U-15、U-18、セカンドを経てトップチームに上がり、日本代表としてオリンピックやワールドカップに出ていく。まさしく、子供たちに夢を与える素地は備わっているのです。
しかし、こういった活動やアカデミーの存在はなかなか認知をされていないのが現状です。FC岐阜は試合会場だけでなく、いつもどこかで岐阜県民に関わっていて、そこで笑顔や健康などFC岐阜が提供することのできる貢献をしていく。そんなFC岐阜にしていきたいと思います。

こういった活動を知ってもらうには、メディアの方のご協力も不可欠ですので、何とぞよろしくお願いします。私も広告塔としてどんどん色々な場所で話をさせて頂きます。そういった活動でFC岐阜と関わった方々にとって、スタジアムに足を運ぶきっかけにつながるものになると思います。
 FC岐阜はサッカーを生業としていますが、提供しているものは決してサッカーの試合ではなく、スタジアムでの楽しさ、熱狂、感動、悔しさ、また地域貢献やアカデミーを通じた優しさ、温かさ、強さ等そういったものが本質だと思っています。その本質をスポンサーの方々や県民の皆様に伝えていくのが私を含めたクラブの仕事だと思います。

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先般、知事を始めとした岐阜県全域の政界・財界の皆さまのご尽力により、新生FC岐阜後援会が立ち上がりました。後援会発足後、会長の岐阜車体㈱星野会長、副会長の太平洋工業㈱の小川社長を始めとして、並々ならぬ意気込みでご支援を賜り、本当に恐縮しております。皆様のご支援に報いるべく、現在の流れを止めることなく、クラブの価値を高めていきたいと思います。
また、今申し上げた後援会以外にもファンクラブ会員や個人持株会等、まさに個人でクラブを支えて頂いている皆様にも本当に感謝しております。FC岐阜が県民のクラブとなるためには、こういった個人を含めた裾野の広いご支援も不可欠です。引き続きご支援をお願いしたいと思っております。

最後になりますが、私が岐阜に赴任するに当たって、娘が手紙をくれました。手紙にはFC岐阜のエンブレムと「ぎふがんばれ!」というメッセージが書いてありました。
こどもが岐阜を好きになってくれること、岐阜を応援してくれることは、そのまま岐阜の親にとって、大人にとって未来への希望となると思います。
私ひとりの力は全くたいしたことはなく、吹けば飛ぶようなものですが、オール岐阜体制を作り、岐阜を盛り上げていくことについての思いだけは誰にも負けない気持ちで、監督を始めとしたクラブスタッフ、そして県民の皆様と一緒に岐阜を一つにしていきたいと思っております。ご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

以上
 

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