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2010年04月19日
標記の件につきまして、(株)岐阜フットボールクラブは、平成20年12月25日に(社)日本プロ
サッカーリーグ 公式試合安定開催基金より5千万円を借り入れました。
本年度、7月末までに借入金返済を予定しておりましたが、この度、借入金を4月16日に
(社)日本プロサッカーリーグへ返済いたしましたので、お知らせいたします。
(1)借入種類 公式試合安定開催基金
(2)当初借入金額 50,000,000円
(3)借入日 平成20年12月25日
(4)返済日 平成22年 4月16日
4月18日(日)長良川球技メドウにて、今西 和男
社長よる記者会見が行われました。
公式試合安定開催基金の返済につきまして、昨日、
4月16日にJリーグより融資を受けておりました
5千万円を返済いたしました。
このように融資の返済が可能になったことについて、
ご説明させて頂きます。
ご存知のように、昨年の年末までに返済をしなけれ
ばいけませんでしたが、7月まで延長して頂きました。
昨年、6月の会見で、クラブの危機を発表させて頂い
てから、多くの県内の自治体、企業、県民の皆さん
からご支援を頂くことができました。
今シーズンにつきまして、スポンサー収入やシーズンチケット収入などにより、今年度
の収支計画をクリアできれば、何とか黒字になるのではないかという状況になりました。
ただ、今後順調に経営が進んでいくかというとそうではありません。秋ごろには、資金
ショートする可能性もあります。そのようなことも視野に入れて、7月には増資を予定し
ております。必ずしも完全に経営が良い状況になった訳ではありませんが、7月末に
返済するよりも前倒しで返済することにいたしました。
この融資を返済することには、クラブとしてもう一つ大きな背景がございます。
皆さんもご存知のとおり、J1に昇格するためには、成績はもちろんのこと財務的な体質
について、債務超過を解消しているということが必要です。そして、2期連続で黒字化
していることが必要です。我々は、今後3年以内にJ1昇格を目指していくためには、
まず、財務面の問題をクリアしなければいけません。
その手始めとして、Jリーグから受けている融資を早めに返済したいということでした。
つまり、J1へ昇格するためには、成績以外に、財務面の問題もクリアする必要があると
いうことです。
今後のクラブ経営については、3年以内にJ1昇格という中期計画を立てている中で、
今の財務的な問題以外に、施設面についての問題もクリアしなければいけません。
Jクラブの大半は、練習場などの施設を持っておりますが、大半は自治体が持っている
ものですので、自治体の協力もお願いしなければいけません。
幸い、長良川競技場は、2012年の清流国体に向けて、改修に取り掛かっております
ので、J1へ向けてのスタジアムの問題もクリアできると思います。
ただ、試合以外の練習で使用するホームグラウンドがございませんので、いつもファン
やサポーターの皆さんが足を運べるグラウンドが必要であると考えています。
Jクラブの大半は、ホームグラウンドを持っておりますので、天然芝で、サポーターの
皆さんが観戦できるスペースなどを備えたグラウンドを整備したいと考えております。
もちろん、自治体などへのご協力もお願いしなければいけません。
他の面で言いますと、岐阜県出身の選手は、冨成選手だけです。本当に岐阜のチーム
になるためには、これを増やさなければいけません。広島やG大阪は、4割近い選手が
地元出身です。そのためには、アカデミーの選手たちも固定した練習グラウンドで、
練習をできるような環境を整備していかなければなりません。
チームの強化について、ほとんどのクラブでは、外国人選手の補強などによって、J1昇格を
実現しております。残念ながら、FC岐阜ではそういった補強は、難しい状況にあります。
しかし、新しい監督の下で、次のステップのサッカーを目指していますし、若いモチベーション
の高い選手が揃っていますので、今年中にJ2で通用するレベルに持っていきたいと思って
います。
その中で、昨年から「ひたむき」さをベースにしてきましたが、今年からは、さらに大人の
サッカーに変えていきたいと思っています。
「誠実 全力 品格」が揃ったプロの選手を育てていきたいと考えております。岐阜の
子ども達にとって、良いモデルとなるプレーヤーになって欲しいと思っております。
プロのクラブとして、岐阜県民の皆さんに誇りを持ってもらえるようなクラブになりたいと
思っておりまし、それがJ1昇格に繋がっていくと思っております。
地域貢献活動についてもクラブの重要な活動であると考えています。他のJクラブに比べ
最も多く活動を行っています。この前のアウェイの熊本戦が終わった後も、深夜に岐阜に
戻ってきました。そして、次の日には、6名の試合に出た選手が朝9時からイベントに参加
してくれました。地域に根ざした活動を今後も続けていきたいと思っています。
こういった様々な活動を通して、3年以内にJ1に昇格したいと思っております。過去、
甲府、山形が7億円規模で昇格を果たしています。3年後には、7億円規模のクラブに成長し、
挑戦したいと思っております。決して、7億円規模の収入が満足できるもではないことは、
重々承知しております。しかし、多くの人の応援があれば私は、達成可能な数字だと考えて
おります。岐阜の人口、経済規模からして、決して、山梨県、山形県に負けることはないと
思っております。
今年は、長良川球技メドウでの開催で、観客数も限られてしまいますが、臨場感溢れる
スタジアムですので、ファン、サポーターの皆さんには、楽しんで頂きたいと思います。
J1昇格に向かって、県民、自治体、スポンサー、ファン、サポーターの皆さんと力を合わせて、
頑張っていく所存でございます。
(株)岐阜フットボールクラブ
代表取締役社長
今西 和男