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2012年09月02日
標記の件につきまして、9月1日(土)マーサ21マーサホールにて、薫田大二郎(くんだだいじろう)新社長の就任記者会見が開催されました。
■就任会見挨拶
FC岐阜に関する一連の事につきまして、本当に皆様にご心配をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。
筆頭株主である岐阜県・岐阜市をはじめ、経済界などの多くの皆様に多大なご支援を頂くことになりました。
これでFC岐阜としは、再生の第1歩を力強く踏み出したと思っております。
先般、Jリーグから発表されました2011年度経営状況によると、FC岐阜は広告料収入で、1億5千3百万円であり、J2リーグでは下から2番目の19番目でございました。また、J2平均からみても3分の1にも達していない状況です。チケットの収入も5千9百万円と18番目で、J2平均の3分の1程度でございました。
これでは、10年後、20年後のFC岐阜が安泰しているかというと、そうではありません。
このあたりを改革して参りたいと思っています。FC岐阜は親会社もございませんし、職員一人ひとりが地道に積み上げていくしかないと思っております。職員全員がFC岐阜のセールスマン、営業マンとして、取り組んでいきます。もちろん、私自身もいち営業マン、いちセールスマンとして、県下を飛び回りたいと思います。そういう積み重ねがFC岐阜を認知していただくことに繋がると思っています。
ご存知のようにFC岐阜はプロのサッカークラブでございます。プロとして、結果をだすこと、これは今西前社長も、勝つサッカーを追い求めておられたように、私もそうだと思っております。
私がやれることは何か、それは現場の監督、チーム、強化担当をする方々を下支えする、働きやすい環境を作ることだと思っています。しかし、経営は「入りを量りて、出ずるを為す」というように、身の丈にあった経営をするべきだと思っていますので、補強やチーム編成ありきではなく、収入をしっかりと確保し、そこを出発点としたいと思います。
現在、FC岐阜は降格の危険ラインにおります。これまでのクラブの一連の騒動が選手の皆さんに不安を与えてしまったことが響いているのではないかと思っています。昨日、選手やチームスタッフの皆さんにご挨拶をさせて頂きました。そこで、一連のことについてお話ししまいた。「皆さんが不安に思っている、報酬のこと、クラブの存続のことについては、すべて確保しているし、大丈夫です。どうか安心して、目の前の試合に全力を尽くしてほしい」と伝えました。
FC岐阜は、岐阜県をはじめとし、全市町村が出資するという正に県民のチームでございます。他のJクラブではこのようなチームはございません。私は、県民の皆さんに愛されるようなクラブ・チームを作りたいと思っています。地域貢献活動においても、Jリーグから高い評価を受けいますので、引き続き取り組んでいき、発展させ、ファンを拡げたいと思います。
それから、アカデミーについて、アカデミーチャレンジ宣言というものがございます。2020年までにトップチームの選手を県内出身選手で30%を占めるというものです。これにはとても感銘を受けました。県内の選手やセカンドチームなども頑張っております。県内のサッカー選手や青少年がFC岐阜のトップチームを目指して、プレーできるようにプロとアマチュアの関係を見直していきたいと思っています。少しでも可能性がある選手は、FC岐阜でアマチュアでプレーしてもらうなど、いろいろな方法があるのではないかと思います。もちろんこの辺りは、強化担当と検討しながら、進めたいと思います。
GM・強化部長につきまして、強化の職務を除く部分については、岐阜県・岐阜市から来る職員の方にお願いしたいと思っています。先ほどもお話しましたが、GM・強化部長につきましては、強化担当、監督のやりやすいようにしたいと思っています。現在、協議していますが応えが出たところで、対応したいと思います。
最後に、上手くいく組織とは「まず、組織内の情報を共有することです。基本的なことですが報告・連絡・相談をしっかりと行い、部署間の壁を低くすることだと思います。職員一人ひとりがFC岐阜を運営しているのだという気持ちを持って、仕事をしてほしいと思います。